仕事の関係で実家に超久しぶりに泊まった。
実家に行くと必ずおふくろがよく世話になっているスナック行く。
マスターは演歌系の地域歌手みたいなものでCDも3曲ほど出している。
流しの歌手の息子さんだから血は争えないってところだろう。
僕よりどのくらい上なのだろう?そんなに離れてはいないと思う。
おふくろによくしてくれるのでとても有難い。
僕はお酒を呑まないので基本こういう店は苦手だ。
ただこの店には慣れた。(笑)
マスターも良い人だしね。
カラオケを唄うのって何年ぶりだろ?
最後に唄ったのもこの店だ。(笑)
あまりに久しぶりだったので何が唄えるのか?思い出せない。
もう気持ちよく思い通りに唄える歌はない。
お客は僕とおふくろと池田町から来たというおふくろ年代のおばさん二人。
何を唄おうかな?
一応客層を計算してしまう自分がいる。(笑)
ロックなんて唄う気にはなれない。
知ってそうな歌を唄おうかな?って思うじゃん。
1曲目は、そういうの度外視して発声練習にピッタリの歌を唄う。
「大きな古時計」この歌はカラオケの声出しに丁度良い。
その後唄ったのは「夢中さ君に」「傘がない」「酒と泪と男と女」
「上を向いて歩こう」だったかな。
演歌も唄ってみろといわれ「雪國」も唄ってみけどヘタだった。(爆)
久しぶりに唄うので崩し方とかもう忘れちゃってて
メロを追いながら、こんな感じで唄ってたっけ?と自分の唄い方を探す。
そんな調子だから唄い方が素直になってたのか?高得点連発!!
どの曲も95~99点が出て、ちょっと笑ってしまった。
よく唄ってた頃は70~85点ばかり連発ってのが定番だったのに
これって歌がヘタになったって事かもしれない。
ひとりやたら声量のあるおばさんがいて驚いた。
ハンパないぞ、その声量!!
と思ったら、詩吟やってる人だった。
別れ際にちょこっと詩吟を口ずさんでくれたけど上手かった。
僕は詩吟の上手いヘタは聴き分けられる。
僕の親父は詩吟の先生だったので、家にいると詩吟ばかり聴こえててさ。
この人は上手い!この人はヘタ!!ってわかっちゃうよね。(笑)
おふくろは詩吟をやっていると聴いて大喜び。
ふたりの間にマイクを持って割り込みインタビューなんぞしていた。
おふくろはお酒が少し入って、おしゃべりをするとエンジンがかかってきて
歌を唄い、マスターの歌にはチップを振るまい、誰かれ構わず話しかけ
疲れや体調不調など忘れ本調子になる。
3時間は居ただろうか?家に戻ると11時半だった。(笑)
マスター曰く、チップをもらったら3日は飾っておくのがルール!
前回のおふくろのチップが飾ってあってさ。
ということは・・・ほんとよく来てるんだな。(爆)
そういえば、マスターが面白い話をしてくれた。
どこで知り合ったのか?知らないが、30代の弾き語りシンガーを
お寺の住職が招き入れた事があったらしい。
お寺でライブやったりしたらしいが、とても酷かったと・・・。
本人はわざわざ来てやった!というノリだったらしいのだが
お寺に泊まりこみタダ飯を食い、イベントに出せと・・・何様?
一週間ほど居たらしい。(驚)
おふくろも覚えていて、眠たくなる歌を延々とやってたねと言っていた。
あの人どうしたの?と聞いたら、説教して追い出した!って言ってた。
プロの歌手になりたいとか言ってたらしいが、
そんなんじゃ何をやってもダメだ!姿勢がなっていない!!と
天狗になってた鼻をへし折って追い返したとマスターは言っていた。
へ~こんな田舎でそんな事があったんだ~~~~。
いったいいつの話なんだ??
そこでちょっとショーについての話になりちょっとだけ盛り上がった。
マスターはそういう事に関しては、セミプロだ。
ものすごく出来る人だと思っているし、実際出来る人だ。
逆立ちしても敵わないというかかすりもしない。
すると突然、お寺ライブやろう!と言い出す。
いやいや、だってさっき大失敗だった話してたじゃん。
いや、絶対イケる!MCは俺がやるから、もうストーリーとかイメージ広がってる。
二人でやれば小一時間くらいのできる!と言い出す。
おふくろは喜ぶ!あんた絶対やってよ!!
僕は、え~~~無理!無理!!唄うのはイイけど、弾き語りは無理だよ!!
オケ作ってやるとか??
オケは俺がやるから、絶対に弾き語りだ!!という。
ほら、もう頭のなかでショーのストーリーとか浮かんでるだろ?だってさ。
マジメに企画するからって言うんだけど、絶対にダメとも言わずヤルとも言わず
逃げてきた。(笑)
酒の席の話なら、ただの話でいいんだけど、
マスター酒呑まないし、僕も酒呑まないし、酒の席の話じゃないよって(笑)
僕はそんな歌は上手くないし、言うが易し演るが難しだって。
ジャンルが違うけど、俺にはその唄い方は出来ない!!と口説かれる。
絶対成功するって!あぁ~イメージ湧いてきた!!とか言うけど
僕の弾き語りなんて聴いたことないじゃん!!と思ったら
親父の四十九日の時に、この店に機材持ち込んで弾き語りしたんだった。
で、あんなんで大丈夫なの??全然ダメでしょ~~~!
(だって、自分的に全然ダメだったもん・・・身内だからイイけど程度)
意味わかんない!!
あの弾き語り野郎と比べたら雲泥の差だ!って言うんだけど
そいつどんだけダメダメなんだよ!!って話じゃん。
もし、やるとしても、聴く人がわかりやすい、伝わりやすい歌を用意しないと
老人ホームで唄うようなもんだからさ、たぶん。(笑)
さすがにそういう状況でひとりよがりの歌は唄えないでしょ~~。
MCだってかなり計算して用意しないと厳しいしさ。
言葉がちゃんと伝わるようなわかりやすい歌って・・・持ってたっけ?
などと、構成を考えてしまう自分が悲しい。
これって何!?
ぶっちゃけマスターが計算してる事は密かにわかってる。
僕の地元で親父の事もおふくろの事も僕の事も知ってる人ばかりだ。(たぶん)
MCもその辺計算すれば話も伝わるし、楽しめるって計算してるに違いない。
選曲も絶対その辺計算してくるって踏んでるフシも見受けられる。
それはわかるんだけど~~~~。
でも、現実的に無理!!弾き語りは出来ないよ。
僕は楽器ダメだから。
まぁ~ちょっと楽しい妄想できたので面白かったけどね。
なんていったらいいんだろう?
弾き語りって僕には難しいんだよ。
若くて何も考えてなかった頃はガチャガチャ弾きながら唄ってたけど
歌を聴かせたいと思うとギターを弾くという行為が足を引っ張る。
練習でも足を引っ張られるのに、人前でそれを披露するとなると
更に足を引っ張るんだよ。
普段やってない事をするってのは慣れてないから緊張するんだよ。
すごくストレスを感じてしまうんだよね。
あぁ~~~ちゃんと弾けない!!って唄いながらイライラする。
するとね、歌も気持ちよく唄えなくなってしまうんだ。
弾かなきゃイイじゃん!
頭出しだけジャーンてコード弾い唄えばイイじゃん!
と思うでしょ?
全部スローテンポにして、歌に集中すればイイってさ。
ギターじゃなくて歌が一番大切なんだから。
理屈はそうなんだけど、ギターも少しはちゃんと弾きたいって思っちゃう。
要するにバカなんだな。
そして、両方共中途半端になって悶々とするってわけさ。(笑)
それが目に見えるようだからやりたくない。
ちゃんと出来ないのにやるのはイヤなんだよ。
そんなの関係ねぇ~って、できちゃう人が羨ましいと思う自分もいるけどね。
などと、いろんな事を考えてしまったカラオケであった。
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