本人が好きなモノと合うモノは必ずしも一致しない。
中元すず香とSU-METAL=BABYMETALの相性は、完璧過ぎるほど完璧だ。
この路線をチョイスしたプロデューサーのセンスに脱帽である。
中元すず香は歌が上手いと言うより、強烈な倍音を含んだ歌声が特異で
尚且つ地声のまま高音まで綺麗に突き抜ける強さを持っている異質な人だと思う。
たぶん、普通のポップス系やアイドルソング系などを唄わせていたら
今ほど輝いたりはしなかったのではないかと思う。
あの特異な声は、バキバキのメタルサウンドだからこそ輝いて聴こえる気がする。
歌声が強すぎるのでポップス系の柔らかいサウンドだとちょっと合わない。
本人はバラード好きだったようだが、明らかに適正は・・・って事だ。
紅月のヴォーカルトラックだけ抜き出したアカペラだ。
たぶん、中3の頃にレコってるはずだから、15才になる前の歌声だろう。
つまり3年前の歌声だ。
しかし、発音がキレイだな・・・変なフェイクも一切ない。
そして、声が若い。(笑)
今は、もっと太くて力強いけど、年齢を考えるとスゴイわな。
中元すず香は、存在自体がちょっと異質だ。
有り得ない方向に捻れる腕や指・・・あの関節の柔らかさは異常だ。
つまり、関節の可動域が超広いもんだから
ダンス(振り付け)時のアクションがみんなと違って見える。
同じ動作でも一人だけ振り幅が異常に大きくて速い。
そんでもって制御が効かない暴走気味の動作から生まれるグルーブは
必然的に周りからはみ出してしまう。(笑)
中元すず香はステージに立つと内に秘めた狂気が爆発するのだろう。
キレちゃってる感が半端ないし、リミッターの外れ方が尋常じゃない。
パフォーマンスするために生まれてきた人なんだろうなと思う。
唄いながらダンス(振り付け)してるのに、マイクの位置は常に一定で
声をロストする事もないし、ピッチも外さないし、息も切らさない。
それだけでも驚異的なのに、ライブだとリミッター外れるから、
スタジオ録音された歌の更に上を行く。
そして、ステージ上でのあのカリスマだ。
どうなってんだ!?
オフステージでは、そのカリスマもオーラも全て消えて
地味で目立たなくなるって二重人格なんじゃないの?とか思う。
ピーター・パーカーとスパイダーマン!
ノーマン・オズボーンとグリーンゴブリン!
・・・いや、ちょっと違うな・・・
根岸崇一とヨハネ・クラウザーII世!
中元すず香とSU-METAL!
これが一番近いかもしれないなぁ~。(笑)
PR