子供の頃から文章なるものは苦手で
作文だとか、日誌だとか、詩だとか、
とにかく、言葉を綴るというのが超苦手だった。
あっ、いや、今でも苦手だ。
文章を読む事自体好きではなかったので
言葉を綴るなど出来るはずもないのであった。
文学少年とは真逆の低能少年だった。
音楽なんぞ始めて、自分で歌を作ろうと思った時、
最大の難関は歌詞を書くことだった。
想像以上にハードルが高い。
よくよく考えると超苦手分野だ。
ましてや、人前で披露するなど考えるだけで赤面する。
自分の恥部をさらけ出すような気分というか錯覚に陥る。
これを乗り越えるのに結構かかったかもしれない。
いや、それ以上に何を書いたら良いのだろう?的な問題の方が
大きかったような気もする。
あれ?もしかして唄いたい事なんて持ち合わせてないんじゃないか?
そんな感受性豊かでもないし、何かに怒ってるわけでもないし、
誰かに恋してるわけでもないし・・・みたいな。
そっちの方が悩ましい問題だったような気がする。
最初の頃は、ノート2ページくらいに登場人物や状況設定とか
ちょっとした物語を書いてから、要点だけをまとめて歌詞にしてた。
だから時間もかかったし、すっごく面倒臭い効率の悪いやり方してた。
たぶん、数年そんな感じだったような気がする。
完全に歌詞を書くことに慣れるまではね。
今は、超適当で、浮かんだ言葉を順番に並べて完成!に近い。
テーマも決めずに最初に出て来た言葉から作る事が多い。
先にテーマがあった方が楽なんだけど、それを考えるのも面倒だからね。
魂削るように言葉を綴る人もたくさんいるけど、
そうまでして言葉をひねり出すって事は僕には出来ない。
そこまで真面目じゃないから。
ぐうたらは、浮かんだ言葉を信じて言葉を紡ぐのだ。
カッコ良く見られたいとか、そういう邪な事を考えなければ
即興で出て来た言葉で十分だと思う。
意味があろうが無かろうがそんな事はどうでも良いのである。
聴いた人が自分本位に解釈した意味がその人にとっての正解なので
この歌はこういう意味があるなどの作者の解説は意味がない。
作者本人にとっての意味はあるけど、そんなの聴く人には関係ない。
歌詞の良し悪しなんて、あるんだろうけど、どうでもイイよね。
同じ言葉だとしても、唄ってる人のキャラで伝わるイメージ変わるし、
好みも大きく影響するし、自分で書いた歌詞が好きならイイんじゃない?
歌詞は基本ウソで出来上がってる。
言葉ほど信用ならないものはないし、真実だろうがウソだろうが
綺麗に書けた歌詞は美しかったりする。
歌詞ってイメージの断片を適当に並べたものだからね。
文章ではないので、支離滅裂でも成り立つ。
ワンスレーズ、聴いてる人の心に刺されば大成功。
次はエレピ曲で何となくメロは出来上がってるっぽい。
歌詞を付ければ出来上がっちゃうんじゃない?
あぁ~何を唄おうかなぁ~。
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