オリジナリティがどうのこうのとよく言うが、
傑出したオリジナリティを持つ者に対して最初に感じる事は違和感だろう。
なんだこりゃ!?みたいな違和感。
個性的であればあるほど、他に類似したものが見当たらないって事だろうから
当然そういう反応になるんじゃないのかなぁ~と思ったりする。
僕は平凡だ・・・どこにでもあるような歌を唄っている。
特別なものは何ひとつ持っていない。
あくまでも普通に普通の歌を作って普通に唄っている。
TheLovedOnesでギターを担当していた柳田氏が、
「自分のフィルターを通して出てきたものはそれが何であれオリジナルだ!」
と、僕の気が楽になるような名言を口にしていた。
まぁ~そんなものなのかも知れない。
誰しも過去の偉大なアーティストの遺産なり遺伝子を受け継いで
そこから何かを生み出しているのだからね。
僕が持ってる絶対的なオリジナリティは声だね。
親から貰ったこの声だ。
そう、キミの声も同様だ。
これは変えようがない・・・声質が似てるとかあるだろうが、人それぞれ皆違う。
自分の声が嫌いという人も結構多いけど、それって誰かの声になりたい願望よね。
自分しか持ってないものは誇ってイイと僕は思うけどな。
少なくとも自分に対してはね。
オリジナリティを出そうとして、変な方向にばかり走るのも個人的にはどうかと思う。
無理して作り出すものじゃ~ないんじゃないの?
素のまんまの奴が一番強いよね。
本人普通にやってるつもりなんだけど・・・みたいな。
そういう意味で普通が一番だよ、何事もね。
普通にやって普通なら、それはそれでイイんじゃないかな?
こうじゃなくちゃイカン!みたいな、例えばロックはこうじゃないとダメ!みたいな、
そういう枠に一生懸命自分をはめようとするってのはどうなんだろうね。
確かに若い頃そういう感覚持ってたよ。
でも、コラボレーションするようになって、そういう感覚は木っ端微塵に吹き飛んだ。
何をやったって自分は自分、何を唄ったってこの歌声は変わらない。
僕の声である限り、僕は僕でしかないってね。
僕の唯一のオリジナリティはこの声なんだからさ。
それにしたって傑出したオリジナリティではなくて、ごく普通のオリジナリティさ。
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