男女デュエット音源は今までに4人と7作品ほど作っているが、
とにかく大変なのである。
何が大変って、Keyを決めるのに一苦労なのである。
理由は男女のKeyの違い、つまり音域がかなり違うのである。
だから、男女デュエットは基本的に妥協の産物なのである。
お互い気持ち良いKeyでは絶対唄えないのだ。
男性にとっては低すぎ、女性にとっては高すぎとなるメロディラインを
男性は高めのラインを、女性は低めのラインをってな具合に
パート分けして馴染ませる必要があるのだ。
大抵、楽曲はどちらかに合わせて作ってる。
男性Keyで作ってるか、女性Keyで作ってるかのどっちかだ。
男性Keyで作った楽曲を男女デュエットしようと思うと、
まずはKeyを下げなければならない。
女性が唄えるKeyにしようと思うとその人の音域にもよるが、
6度は下げないとダメって事になる。
6度下げるとそのオケは使い物にならなくなる。
それに男性は低すぎて歌えなくなる。
そこで、極力Keyを下げないで、両方唄えるようにパート分けをする。
まず、オケが壊れない範囲でKey2~3度下げる。
女性の音域の上限を例えばB(シ)だとすると
メロディラインがB(シ)までは女性のパートにしても良いということ。
それより上のメロディラインは男性のパートにしないとダメということだ。
譜面でメロディを見ながら振り分けを考えることになる。
歌詞的にも分けどころって当然あるわけで、
譜面と歌詞をにらめっこして、丁度良い具合に分ける作業はパズルのよう。
なので、男女デュエットの音源を作った直後はもう絶対にやらない!って
いつも思うんだよね。
いろいろと相性が大切なのも男女デュエット。
音域の相性、声質の相性、唄い方の相性...結構難しい。
今制作中のデュエット音源は、ロックで詞的にもデュエットを意識していない。
男性が唄えば男性パートだし、女性が唄えば女性パートに聴こえるってのが理想。
詞の中で、男性のセリフ、女性のセリフみたいに分けて書かれてるのは、
う~ん、ちょっとね...個人的には遠慮したいって思うね。
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