13日の夕方に実家に到着。
到着が遅くなるのはわかっていたので
親戚のおじさんと先に段取りを決めておいてもらった。
到着した時、お袋はパーマをかけに行って居なかった。
住職が来てお経を上げていったが、お袋は居なかった。
そんなんでイイのか?(笑)
ついでに段取り全然見えないし・・・。
お通夜はいつだ?明日か?
見知らぬ人達が大勢やってくる。
そのうちの何人かは子供の頃によく知っていた人達。
言われてはじめて、あぁ~と思い出す。
何十年ぶりにやって来たという居合の先生が来た。
お袋はとても驚いていた。
帰り際に、日本刀をどうするつもりなのか聞かれた。
名義変更の届けを出さなくてはいけないのだが、
その存在を忘れていた。
後で親父の遺言にその事が触れられていて
僕がそれを管理するよう書かれていたのだが
日本刀を所有する気は一切ない。
ちゃんと居合をしていて、しっかり管理できる人に
僕は譲渡するつもりでいる。
何故なら、僕は触るのもイヤなのだ。(笑)
一度手にしたことがあるんだけど、あんな恐いものはない。
親父の日本刀は、古刀なのでものすごく軽い。
その刃は鈍い光を放ち、見てるだけで鳥肌が立つ。
あんなもので斬り合いをした武士の神経は尋常じゃない。
とにかく、あの古刀には魔物が潜んでる。
触らぬ神に祟り無し・・・危ないものはそばに置かないことだ。
いろいろ段取りを決めてくれたおじさんが、
出棺時の挨拶と葬儀の最後の挨拶はおまえがやるんだよという。
え~~~~!(爆)喪主のお袋じゃないんかい!!
とか言ってもしゃ~ないので、挨拶の例文を調べ、原稿を二つ用意する。
出棺時の挨拶は、直前に聞かれたんだよね。
用意してますか?用意してなければこちらでやりますよ・・・と。
用意しちゃってるので、自分で挨拶しますと・・・。
な~んだ、やらなくてもイイんじゃん!と一瞬思った。(笑)
でも、最後の挨拶はそういう逃げは用意されていなかったので、
もし、誰も教えてくれなかったら、その場でパニック!
即興で挨拶するハメになっていただろうから、おじさんに感謝したよ。
お通夜の日のお昼、お手伝いをしてくれる町内会の人達に挨拶にいくぞ!と
おじさんに言われ、そそくさと付いて行く。
段取り全然わかってなくて、言われるがまま状態。
みなさんお集まりになられていて、葬儀委員長?らしき人が
打ち合わせをはじめますと宣言した直後に、
まずは遺族の方から挨拶をお願いしますと・・・え?
お袋を見ると知らんふりしてるんで、僕がするんかい!
何も考えてないし・・・とりあえず適当に挨拶する。
昨日、原稿を書いてたんで、その一部を使いまわして・・・。(爆)
ちゃんと調べておけば良かった・・・と、ちょっと後悔。
もしかしたら、「よろしくお願いします」だけでもよかったのか?
普通どんな挨拶をするのか?よくわからないんで、いきなりは困るよな。
親父のお通夜らしいなって思ったのは、
詩吟のお弟子さん達が、ぞろぞろ出てきて詩吟を吟じた事だ。
吟じる前の親父への言葉がバツグンに良くて
一見場違いな詩吟も、らしくてイイんじゃないの!って思った。
実際、お通夜が終わった後で、よかったよって僕は声をかけたしね。
住職の言葉もよかったな。
親父はこの町のボーイスカウトの初代隊長で、
若き日の住職はその隊員(ボーイスカウト)だった。
たしか住職は何代目かの隊長も務めていた。
僕がボーイスカウトだった頃、住職が隊長だったかもしれない。
なので、住職の話はボーイスカウトの話がメインになった。
40年間、ボーイスカウトの活動を支えていた親父の話。
住職がよく知る親父を語っていた。
小さい町ならではだよね。
こういうのイイよなって思った。
お通夜の夜、親戚のおじさんが酔いまくって語りまくった。
睡眠不足の被害?にあったのは僕と弟と妹の夫。(笑)
メチャメチャ久しぶりに会ったんだけど、よほど嬉しかったのか
ず~っと語りっぱなしだった。
こりゃ~寝れないぞって一瞬思ったからね。
僕は、話が弟の方へ向いた瞬間に寝たふりを決め込んだ。(爆)
3時頃だったかな。
その時、妹の夫が目を覚ましてむっくり起きたんだ。
少し経って、話が妹の夫へ向いた瞬間に弟も寝たふりを決め込んだ。
結局、5時に妹の夫が上手い事話を終わらせて、寝かせる事に成功。
僕は寝たふりした状態でそれを確認。(笑)
おじさん、そうとう酔ってて・・・きっととても楽しかったんだろうなぁ~。
朝、最後まで寝てたのはそのおじさんだった。(当然だ)
8時にふとんを取りに来るので15分前に叩き起こした。(爆)
全然、寝た気がしない・・・。
告別式はとにかく眠かった。(笑)
そうだよ、お通夜の前日もあまり寝てないし、眠たくて当然だ。
頭がボ~とするし・・・挨拶しなきゃいけないのに・・・。
弔辞はお見事だった。
前日の詩吟を吟じる前に言葉を送った人。
絶対に私がやると譲らなかったらしい。
プロでしょ!ってくらい語りが上手い。
原稿も良いのだが、とにかく語りが上手い。
この人、親父がたぶん一番目に掛けてたお弟子さんだと思う。
弔辞の中で、親父が残した俳句をふたつ取り上げ
それを吟じてみせた。
つまりは弔辞の中で唄っちゃったのである。
思わず、こりゃ~上手い!と心の中で拍手した。
詩吟もね、上手い人が吟じると繊細に節が流れるのよね。
詩吟は唸るというイメージ強いんだけど、上手い人は唄うのよ。
告別式も無事終わり、最後のお別れの後に
御棺を霊柩車に運ぶときにも、詩吟をみんなで吟じていた。
親父、こりゃ最高だ!気分イイだろ?
最後の最後まで、詩吟で送られるなんて、
親父が考えたシナリオどおりなんじゃないの~。
出棺時の挨拶をして、火葬場へ向かう。
焼いてる間、寝るチャンス!とばかりにとにかく寝る。(笑)
でも、思ったりより早く焼き終わった。
確か2時半までかかると最初に言ってたのに、実際は1時半だった。
骨は綺麗な白だった。
頭蓋骨には脳梗塞でバイパス手術時の痕が残っていた。
ビス止めされたパッチ?がそのまま残ってたから。
遺骨を持って、お寺に戻り・・・最後の挨拶。
読んでる最中に、ちょっと余韻を残しつつ読もうと、
茶目っ気を出して一息空けると息が詰った。(笑)
あれ?息が詰った分、声が出難いぞ。
声を出すたびに息が詰る・・・。
今更緊張か?
参ったな・・・声がちょっと上ずっちまった。
でも、聞いてる方には、ちょっと感極まった感が出て良かったかも。(笑)
それにしても、挨拶の文章長すぎ・・・。(爆)
お寺を引き上げて、実家へ戻る。
歩いて2分くらい。(爆)
弟と遺骨などを飾る場所を作る。
その後、いくつかの家へ挨拶に弟と回る。
弟は金曜日まで休みを取ったというので僕は帰ることにした。
すげ~眠たかったんだけど、3時間半運転して家に戻った。
翌日、事務所に普通に出勤するとみんなに驚かれる。
ちょっと早くない?自分の親だよね?
こんなに早く出て来て大丈夫なの?
そんな事いったって・・・仕事の段取り気になるし・・・。
休みたかったけど・・・来週は一週間ツアーだし・・・。
週末は初七日で実家に行かなきゃいけないし・・・。
よく考えると、今月はあっち行ったりこっち行ったり忙しないなぁ~。
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