古い音源・・・つまりBackTrackを自分で作ってた頃の音源を何気に聴いた。
うぅぅ・・・そのほとんど(感覚的に9割)は、チープで何もかもが最低だった。
思わず、う~んと唸っちゃうというか、笑っちゃうというか・・・思ってたよりひどいな。
当時も一生懸命作ってたし、BackTrack作るのは苦手だったけど、
それでも自分で演奏するよりは100倍マシだし、それなりに聴けると思ってた。
そう、当時の僕には十分だったし、あれが出来る精一杯のことだった。
それなりに満足はしてたんだ。
これ以上自分に望むのは無理だってわかってたしね。
しかし、面白いのはBackTrackの出来に合わせて、僕の歌そのものもチープなんだ。
何だろう~これ??
元々僕は歌はうまくなかった。
常に自分の唄い方にコンプレックスを持っていた。
だから、自分のことをボーカリストとは思っていなかった。
シンガーソングライターだから唄うけど・・・ってね。(笑)
まぁ~その程度だ。
でも、素晴らしいアーティストが作るBackTrackを得られるようになって
それまでの唄い方を改めざるおえなくなった。
BackTrackのクオリティに対抗しなくちゃいけなくなったからだ。
つまり、オケに見合う唄い方が必要になった。
もちろんすぐには対応できなかったけど、何十曲もやってるうちに
少しは成長するもので、確実に歌は上手くなったと思う。
いや、上手くなってるんだ。
レコの仕方も上手くなってるしね。
だから今、古い音源を聴くと・・・自分がいかに成長したかがよくわかる。
いかに素晴らしいBackTrackを得られてるかもよくわかる。
昔はOK!と思っていた音源も今ならNGだ。
歌にしても昔はOKテイクだったのが、今なら完全にNGだよ。(笑)
何も変わらないって事は退化しているのと同じだ。
常に変わらない自分でいるためには変化し続けなければならない。
変化というより進化かな。
な~んて事をよく口にしてた時期があった。
ふと小竹さんのプロフィールをみると、”好きな文句”ってところに
「変化し続ける事で変わらない自分を維持できる(by Kin'sRoo)」って
僕の言葉が書いてあった。(爆)
あぁ~そんなことをカッコつけて言ってたことあったっけなぁ~とか思った。
でも、これは真実だと思わないか??
作品毎に何かしらのレベルアップがやはり必要だと思う。
ほんの少しでイイ。
その積み重ねが、数年後には明らかにわかる成長となる。
継続させるという事はそういうことなのだ。
いろんな意味で創意工夫は必須なのである。
ちょっと話は脱線するが・・・。
「僕も昔はね・・・ちょっとしたものだったんだよ。(笑)」
たま~に聞くセリフである。
そのちょっとしたものって、どの程度のものだったのさ??(爆)
で、今はどうなのさ??
「その気になれば、今でもその辺の奴には負けないね。」
マ~ジ~か~よ~~~~!!(爆)
酔ってる?酔ってるのかい??
記憶の中にいる誇張された自分と現実の自分はかけ離れているものだ。
継続させていなければ、ものすごいスピードで退化してしまう。
いや、それよりも記憶の中の”自分”は、時間と共に美化されてしまうものなのだ。
誰しも自分には甘いからね。
でも、真実はショッキングなくらい平凡で大したことはない。
昔作った音源なり、ビデオなりで、当時の自分を客観的に知ることのできる人は
たぶんそんなに多くはないだろう。
もし、そういうものが今も残っていて、聴いたり観たりできたとしたら、
記憶の中の”自分”がいかに都合良く変換されているかを思い知らされる。
そう、昔の自分を聴いたり観たりすると確実に笑っちゃう。
あまりのヘタさ加減に笑っちゃう。
正直、昔の自分を笑えちゃう自分でよかったと思う。
6年前の音源を聴いて、う~ん参ったなと思える自分でよかったと思う。
まだまだ成長してる証拠でもあるからだ。
自分の親父を見ていて、成長に年齢は関係ない事は知っている。
声にパワーが無くなって来ると、それを補うテクを身につけて行く。
継続とはそういうものであり、少しずつ進化して行くものなのだ。
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